ビタミン剤
第37章 サンクチュアリィ
「帰ってからにする?」
「…やぁ…なんでいじわる言うの…」
「俺は翔が欲しいよ、今直ぐここで」
「俺も…准一くんっ」
2人の想いが重なり合ったことを確かめてから
翔を抱き寄せようとすると
膝をついて頭を下げて下着から取り出してきた。
潤んだ瞳で見上げて首を傾げる
なにをうったえてるのか一目瞭然だったが
あえて翔の口から言わせたかった。
「翔はソレどうしたいの?」
「…准一くんの…気持ち良くしてあげたい」
「俺だけ気持ち良く?
翔はそれだけでいいの?」
「あ、ふっ…ひうっ…舐めておっきくなって
挿れて欲しい…から…んんぁ」
素直に願いを漏らした翔の髪を撫でながら
口許へと俺自身を持っていくと
ぽってりとしたやわらかなくちびるで
包み込むように口腔へと招き入れた。
鳥の飛び立つ気配に驚いて咥えてたモノを
こぼして見上げてくる不安気な顔にそっと手を
伸ばして頬を撫でて安心させる。
「大丈夫、ただの鳥だよ」
「…んんっ…准一く…んぁ…はぁ」
欲に溺れる前に魅せる表情に唾液で滑った分身が
より質量を増していく。ケモノが交尾するような
格好で尻を突き出させて
息を潜めてる蕾を白日の下で割り開いて舌で
丹念に解して愛撫してやる。
かろやかせせらぎの音とはちがう粘着質な
水音の響き。