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ビタミン剤

第37章 サンクチュアリィ


俺自身も翔の甘える声を聞いて眠りにつくのが
心地良かった。
ハードスケジュールの撮影だった日には
どうにも興奮がおさまらなくて
俺との会話で自慰をさせることもあった。

電話の向こうではじめはイヤがりもするがやがて
雄の本能に負けて快楽の昂揚へと向かいはじめる。
単なる平坦な擦り上げての自慰では終わらせない。

必ず雌の部分の本能も植え付けてやっていた。
胸への愛撫、指先をたっぷりと唾液まみれにさせて
自身の蕾の中を弄らせるように囁いた。

そうすると自慰に夢中になる頃には
自身でも気付いていないくらい大胆で卑猥な
言葉を携帯の向こうからこぼしていく翔がいた。




出逢った頃から今も
俺はおまえに溺れ続けてるよ


「いいから何度でもイケよ
俺が責任持って背負って連れて帰ってやるよ。
おまえは素直に感じてろ」

「うっああ!…んぁ…やぁ、准一くんの
ジャケット…汚れちゃ…ふぁ、んん」



ったく
どこまで他人を周りの事に気配りしようと
考えてんだ?

「翔が吐き出したのならよろこんでそのまま
羽織ってやるよ。ンなこと気にすんな、
それともはじめての青姦が不満なのか?」

「ちがっ…准一く……んぁ」


もっと傍で顔が見たい、
ぎゅっとくっついたままキスして欲しい


涙目でうったえてくる
そのかわいい願いを叶える為に
俺が仰向けに寝転んで翔の躰を上に乗せる
騎乗位に変えやった。



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