ビタミン剤
第37章 サンクチュアリィ
のぼり詰める際、必ず言わせるセリフが有るん
だが、日々の刷り込み効果でか
それとも開放的な屋外でのせいか
翔、自らくちびるでそのセリフを口にした。
「准一くん、…もぉ…お願いっ
翔のいやらしいお尻…准一くんの…ぅあ
熱い…精子ほしい
お願い中に…、いっぱい注いで…」
陥落した理性が堰を切ったようにこぼれ落ちた。
そこからはめちゃくちゃに突き上げて
何度も何度も翔の最奥へ滾った熱を注ぎ込んだ。
胡座座りして抱き抱えて深々と突き刺しながら
仰け反る白い喉元へむしゃぶりつき
最後の一滴まで零すことなく吐き出した。
ぐったりと脱力した肢体をしばらく抱きながら
木立から吹く風の心地好さを味わってた。
ジャケットはどろどろで脱いだシャツを
横たわる翔の身体にかけてやって
ランニング姿で川の水にタオルを浸して
情事の後始末をした。
着衣と整えてやってると目覚めた翔が
腕を伸ばしてくる。
「…きれいしてくれて…ありがとう」
「歩けねぇだろ?
ごめん、あんまりにも翔がかわいいから
飛ばし過ぎた。」
「うん、なんだか森の熊さんに襲われた気分
下半身にチカラがぜんぜんはいんない」
「だろうな、背負ってやるよ。
ほら、おいで」