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ビタミン剤

第39章 ノクチルカ


突き上げるスピードが一気に加速する

前も後ろも潤に塞がれて許してもらえない
熱を吐き出さずにイク行為が、そんな事ほんとに
自分にもできるのかどうか考えようとしても
思考はもう、まとまらなくて潤から与えられる
律動のうねりにのみこまれいくだけ。


涙に滲む視界の先に見える鏡の中の表情は
潤にしか見せた事のない熱を帯びた淫蕩な顔。

「翔……くっ…そろそろイクから
ちゃんと、ぜんぶ受け取れよっ」

「っ…あっ…ぁあっ…潤っんぁ、潤っ…」


直腸に吐き出される大量の熱
受けとめると同時に愉悦の電流が全身に
痺れるように走って初めて解放することなく
絶頂をむかえる体験を味わうことになった。

快楽のさざ波が身体のあちこちから寄せて
ほんの僅かに触れられるだけでも
蕩けたような甘い声が出てしまう。


「ふぁ…なにこれ…身体が…ぁん
はぁ…んん…さわっちゃ…ぃや…ぁう…」

「空イキしてんだよ。
翔の中めちゃくちゃ熱くてきゅうきゅう
絡み付いてるよ、食い千切られそう」

「やぁん…潤っ…動いちゃ…やっ
ダメ…んんぁ…また…イキそう…」

「翔の腰が勝手に揺れてんじゃん
いいぜ、好きにして。何度でもイキなよ」

上体を起こして座位になった潤の胡座の
上に繋がったまま座らされた。
体内で再び脈打ちはじめる潤の雄の熱を肉壁
が伝え教えてくる。

「…う…ぁ…潤のまた…中で大きく…なって」

「当たり前だろ。
そんなきゅうきゅう締め付けられてたら復活するに
決まってんじゃん」

「潤っお願い…も、行かなきゃ…ぅあ…
今日行くって約束したから…だから…やぁっ!
イカせて…ぁあ…潤っ」



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