ビタミン剤
第39章 ノクチルカ
潤には気にくわない台詞だったようで
無言のまま激しく突き上げられつづけられた。
何度も空イキさせられて
ぼんやり遠のいていく最後の最後に
吐き出させた気がしたけれど
手放した意識の中では曖昧にしか感じれなかった。
「………翔…っ……起きて
そろそろ行かなきゃダメでしょ。」
ベッドの上でゆすり起こされて目覚めた時には
すっかりと身支度は整えられてて下着もデニムもきちんと身に付けている。
「…………ぅ…ん……っ潤………」
「ごめんヤリ過ぎた、ちょっと嫉妬した。
あいつのコンサートなのに可愛いく装ってる
翔を見てたら…」
「…潤…違うっ
だってコンサートが終わったら潤と
ドライブデートできるって思ってたからだよ?
だからあの、おニューの下着だって
潤の為に…その…選んで履いたんだ。」
俺が潤のものなら
潤も俺だけのものでいいんだよね?
両手を差し出すと優しく抱き起こして名前を
ささやいてくれる。
「翔くん…ありがと」
「もうっバカっエロ潤っ!ねぇ、送ってて。
運転の腰痛くてツライもん」
「クスクス、了解。」
助手席に乗りこんでコンサート会場へと向かう。
手土産も潤に買ってもらうことにしてすこし眠りにつく。
潤の懸念してる後輩のあいつは菊池風磨
たしかに最近
俺との距離をかなり詰めてきてる後輩で
遠慮がちな後輩が多い中ぐいぐい来るのが
可愛くって、よく飯とかも連れてってやってる。
弟くらい歳の離れたかわいい後輩
それ以上でも以下でもない存在