ビタミン剤
第39章 ノクチルカ
セクゾメンバー4人から連盟で届いたメール。
正直、俺の中でこれが一番の後押しになった。
俺たち嵐もそうだから
メンバーが他のメンバーのことをとても大切に思ってくれてる。
嵐の5人だからここまで続けて来られた
この5人だからこの先も一緒にやって行ける
中島、勝利、松嶋、マリウスが席を立って丁寧な
挨拶をしに来てくれた。
今はまだまだかもしれないけど
きっとこの5人も飛躍する時を迎えて
いつか俺たちを大きく飛び越す時が来るだろう。
冷遇されて不遇たった時代でも
1人も腐ることもなく
ずっと5人で馬鹿やって騒いでわちゃわちゃ
仲良く楽しめていたから
個々の活躍できる場所をみつけても
俺たちには戻れる居場所ができたんだ。
「そろそろ行くな、じゃあな、風磨。」
「待ってっ、まだもうすこしだけ兄貴っ!」
「もう、迎えが来るから
じゃあ、コンサート最後までがんばれよ」
「待ってっ兄貴待ってください、じゃあロビーまで
送って行きますから!」
結構な量を嗜んでた風磨がふらりと立ち上って
俺の前に立ちはだかると先導するように
手を繋いで歩きだす。
酔っ払いの好きにさせてやっておいた。
店を出てトイレに行きたいですって口元押さえて
俺の手をぐいぐい力強く引っ張る風磨。
まさかトイレの壁で後輩から壁ドンされる
なんておもってもみなくて…
正直面喰らった。