ビタミン剤
第40章 嵐影湖光
あさましい自分に気が付いて、
頬が上気するけれど下半身の淫靡な揺れを
止めることは出来ずにいた。
今夜の智はローションを塗り込み、挿入する為だけの前戯。
慣らされてほぐされて挿入する為のものだった
俺をイかせる為の指使いじゃなかったから
ぜんぜん、物足りなくて
「してないっ智は浮気なんてしない
…ぅ…最近、忙しくて疲れてるから
ぁ…あ…ヒィッ!」
「ふーん、
ずいぶんけな気な恋人思いじゃねかよ
けど、おまえがこの部屋に来た段階でそんなもの
ぶっ壊れてやがるぜ。
今から浮気するのはおまえだもんな?」
「…やぁ、いっ言わないで……」
「おまえは今から俺にがちがちのを尻の奥に
突っ込まれて、ずぶずぶに抜き差しされて
ドロドロに蕩けるほど感じさせられる。
それをおまえも望んでんだよな?」
翔さんのかき混ぜてる指を締め付けるほどに
期待しているあさましい下肢の昂まり。
浴びせられる台詞と連動するように先端から
あふれて滲み出る先走りの雫。
全く制御が利かない
全身を捩らせて思ってもいない
否定の真似事が口から漏れ出してしまう。