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ビタミン剤

第6章 ニンニン



「でもさ、ホント言うと
実はこの間のドラマだって
すっげー心配だったんだ。
ベッドシーンに、キスシーンとかも
あるって智くんが
うれしそうに言うんだもん。」

「あれは
ラブなコメディー作品だったもん。
そう言う風に言ったほうが話題に
なるからって、
松潤とニノがアドバイスして
くれたからね。」


大きなため息を一つ。

箸を置き深くうな垂れて
鼻水をすする真似をしながら
腹の中で松潤、ニノに静かな
怒りの炎を燃え上がらせてた。


「じゃあさ、また映画にも
翔ちゃん出演しちゃえば良いんだよ。
だってこの間もニューキャスター
櫻井翔役で最終回で出演してくれたし。
あれね、みんなから
すっげえ好評だったんだよ。」


「本当に?そっかあ良かった。
俺が出演しちゃって智くんの
邪魔したかなぁって心配だったんだ。」

「なんで?おいら超嬉しかったよ。
翔ちゃんとのツーショット写真
本当に貰ったもん。」

「智くん俺頑張るよ!!
スケジュールムリにでも調整して
絶対に出演するからね!」


「ウフフ、翔ちゃんだったら
友情出演?特別出演枠かな?
また話題になるといいね。」

なんてかわいい笑顔で見つめて
くれるんだよ。
ううゔ、この場で食べちゃいたい。


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