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ビタミン剤

第40章 嵐影湖光




胸から臍へと舌先が生き物のようにうごめきながら
粘液の跡を肌に残して愛撫してくる。

時折俺の顔を見ては愉しげに笑顔をつくる智くん。


「じゃあ、いまから翔ちゃんが抱いてくれたら、
おいら、もう少し頑張れるけど?」

わき腹を擽ぐる指先、下腹部に吸い付いような
甘い刺激をいくつも落として
俺の躰のツボを知り尽くしてる智くんの絶妙な舌技。

「分かったよ、智くん」


「潤にもね、はやく言ってあげたいんだもん
五人ともみんな同じだよって。」


2本の指を智くんの目の前に差し出すと、当然のようにくちびるで包み込んで舌で舐めあげたっぷりと
唾液で湿らせていく。

スルリと下着ごとずり下ろして挑発的に腰を
揺らして下肢の秘部にある窄まりを見せつけて
唾液に濡れた俺の指先をヒクつく箇所へと充てがってくる。

「クスクス、智くんの淫乱。」

「…フフ、翔ちゃんのどスケベ。」


共犯者の濃密な営みは
罪を犯した者、罰を与えられた者のかわいい2人が
睦まじく寄り添い抱き合うようにして眠るベッドのすぐ隣で幕が上がる。




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