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ビタミン剤

第41章 aventureはディナーの前に



毛布の中でごそごそと手が這い回ってきて
背中から腰、お尻にかけてを優しく撫でてくる。



「雅紀っ、朝から撮影なんじゃぁ?」

「今日はオフになったんだ。
だから翔と、ずっと一緒にいられるよ。」

雅紀のあまい声が思いがけない台詞で鼓膜を
ふるわせてくれる。雅紀の指先がついさっきまで
繋がってた後孔をそっと撫でてきた。

身体をこわばらせて肩をすくめるとそっと
肩口にくちびるを落としてくる。


「俺に触られるのいや?」

「ん、ちがっ…だって…」

「なんで?
昨日はあんなにいろんな翔を見せてくれたよ。
すっげえ積極的で最高にエロくてかわいくて
色っぽかった。」


「…後ろからだと…雅紀の…顔見えない」

「そだね、ごめんね、翔。
よっと、こっち向いてねっと。」

振り向かされて抱きしめられて
少し眠たそうな顔で微笑む雅紀のくちびると
重なり合っていく。


まだずっと繋がってていたい
そう思わせるくらいのやさしいぬくもり


「お風呂行こっか
湯はりはしてあるよ」

「うん」

脱ぎ捨ててるブーツに散らばってる衣装を
片付けるのは、あとまわしにして。
立ち上がりかけてふらつく俺を抱きあげて浴室まで連れていってくれた。

雅紀の指で掻き出された残液が太腿を伝い落ちて
シャワーの水流に流されていく。


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