ビタミン剤
第41章 aventureはディナーの前に
「…っ……雅紀…」
俯いたまま顔をあげれずにいると
こっちを見てって言葉にゆっくり見上げてみると
濡れた雅紀の身体の中心がいきり勃ってる状態。
「俺の身体がこんな風に反応しちゃうのって翔だけだよ?
翔だから好きなんだ。
翔が女の子だったらなんて思った事ない」
「…うん、そうだよね…ごめん…」
「謝んないで。
俺ね、翔とこうして2人でいちゃいちゃできてるだけでしあわせだよ。
それに俺たちにはステージがあるじゃん!」
「コンサートのステージの事?」
「そっ!
5万人の前で翔と手を繋いでもキャアキャア
喜んでもらえるんだよ?
これってすごくない?!
俺の恋人の翔はこんなに可愛くてカッコイイんだよって手をぎゅっと繋いで自慢したくなるんだ」
「……雅紀って…やっぱりミラクルだ」
「そうかな?
俺たちってたくさん人の前で手を繋いでも
嫌がれたり、後ろ指さされたりしない
そんな場所があるってすっげえって思うでしょ!」
スキンシップが過剰気味だなぁってはいつも感じてた。
ステージを盛り上げる為に、感情の昂ぶりでとか
てっきり演出の一環としてこなしてるのかなぁって思っていたのに
雅紀は心から素直にうれしいって気持ちで
いつも俺の手をぎゅっと繋いでくれていたんだ。