ビタミン剤
第42章 The sho must go on
「じゃあ飯にしよっか。
テーブルの上の、翔くんが盛り付けてくれたんだよね?とっても美味そうに見えるよ」
胸許に頭をぐりぐり擦り付ける甘えた仕草は
翔くんの照れ隠し。
刺し身に、ラタトゥイユの炒め物に
数種類の揚げ物ののった皿
腹ぺこ翔くんが食べたいものを食べるたいだけ
チョイスしたって感じ。
パスタでも茹でようか、それとも冷凍してある
白飯を解凍しようかってたずねると
どっちもいらないよってレンジで温めなおした
揚げ物の皿を持ってる翔くん。
夕飯は腹いっぱい食べるのが大好きなのに具合でも悪いのって聞いてみると
「今夜は、極上スイーツを食べなきゃいけないから。だから腹八分目にしとくの」
だって
冷蔵庫を開けて見てみてもそれらしい箱なんて
はいってないけど。冷凍庫かな?
「潤ってば、はやく食べようよぉ〜」
「ごめん、そうだね。
ん?今日はこっちなの??」
「うん、今日は潤の隣ね、隣がいいの
あーんして潤に食べさせてもらうから」