ビタミン剤
第43章 オッカムの剃刀
「じゃあ俺ら帰るから、2人とも
しっかり気持ちを伝え合うんだぜ。」
「えっとね、相葉ちゃん 、ニノっ
ボーイズビーアンビシャスッ!!」
なにそれ??
応援のつもりなのかな?
ぜんぜんちっとも意味わかんない応援だけど。
「ニノ、はいこれ。プレゼントの髭剃り。
オッカムの剃刀ってヤツ。
バースデーカードしっかり読んで使ってくれよ。」
「ああ、はい。ありがとうございます。」
「じゃあ行こっか、智くん。
二人の愛の巣へ帰ろう」
「あ、翔ちゃんお土産は明日届くんだ。
ごめんね。」
「なーに言ってんの。
1番のお土産は智くんでしょ、元気に帰って来てくれたんだもん。」
いちゃいちゃしてのろける年上の2人を眺めながらニノとあきれ顔して見合わせてた。
ホントに俺が知ってる嵐の2人なのかな?
楽屋ではいつもぼんやり寝てばっかの大ちゃんに
いつでも新聞を離さない翔ちゃん
あの2人が付き合ってたなんて
しかも、他人ちの玄関先まで恋人繋ぎで手を
ラブラブに繋いて歩いて
挙句に抱き合ってるんだもん。
俺にとってはかるいパニック映像みたいなもんだよ!!