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ビタミン剤

第43章 オッカムの剃刀


Iside

もうながい時間
湯船の中で優しいいじわるをされてる気がする

リラックスするはずの湯船なのに
全身に小刻みに与えられる刺激に身体の
ふるえがとまらない。

泡まみれで握らせされた時に感じたかずの
雄の大きさと太さ。怯えて手を放そうとしても、
ぎゅっと包み込まれると擦り上げるしかなくて
長さも括れ部分もたぶん、俺のとひと回りくらい
違うかもしれない。


たっぷりの湯気で頭の中まで真っ白になってく
みたいで、限界が近付いてるって思ってた。

熱が解放されないまま
あたたかさに浸かされて首すじから感じるニノの
舌、優しい指使いにぎりぎりまで
翻弄されてる気がする

背すじからこみ上げるあまい痺れに酔いしれたい、もっと的確で大胆な刺激がほしいって
思うのはいけないこと?
はしたないっておもわれる?
ドスケベだなぁって笑われちゃう?

吐き出したくなる本能に支配されそうに
なりながら浴槽の縁を強く握って揺らぎそうになる下肢をなだめてた。


「かずぅ…んふ、…ね、もぅ…」

「逆上せちゃったの?
ごめんね、そろそろあがろっか」

違うのに…
そうじゃなくって

ふらつきながら立ち上がるとぼうっとしてる間に てきぱきとバスタオルで拭いてくれて
気がついたらバスローブに包まれた。



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