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ビタミン剤

第43章 オッカムの剃刀



「どうする、もうベットに行く?」

ずっと主導権を握ってるくせに最後の決定だけ
委ねてくるなんてズルいよ。

腰に手を回して左手は恋人繋ぎされて
そこ以外にこの逸る気持ちと肉体の熱を鎮める
場所なんてないから。

無言で寝室の扉を開けて
ニノに向かって精一杯の気持ちを伝える。




「…かず…受け取って…誕生日の贈り物
俺のぜんぶ…かずにもらってほしい」






Nside


足下に丸まって落ちるバスローブ
あまい泡の香りが鼻腔をくすぐってきてる。

ふだん楽屋で見慣れた健康的な裸体の筈なのに
カーテンの引かれてる寝室だと
まるで別人の躰のように思えるんだ。


「…かず…受け取って…誕生日の贈り物
俺のぜんぶ…かずにもらってほしい」



伏し目がちに恥じ入る表情を見せる上半身と
欲望を滾らせて勃起させてる下半身とでは
まるで別人に思えて
かすかにゆれてる胸許、ふるえる腕

腰に巻き付けたバスタオルを落として
相葉さんには叶わない自分の貧弱ボディを晒して
俺も裸になった。


2人して生まれたままの姿

ベットに腰を下ろして
キスしながら湿った先端、滾りの塊を握りしめると吐息混じりのささやきで
もうイカせて欲しいとねだってくる。

浴室での愛撫で相当感じてくれたのか自分の手で
も刺激しようとするからその動きを静止させると、
涙を浮かべて可愛いくうったえてくる。




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