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ビタミン剤

第43章 オッカムの剃刀


夢幻の最中、
何度もこのシーツの上に縫い付けるように
覆い被さったことがあった。
だけど、目覚めるとそのぬくもりは残像として
あっけなく消え去ってた。


「イカせてあげる。
俺に夢中になって俺じゃなきゃイケないくらいに、うんと気持ちよくしたげる」



極シンプルに、至極単純なまま
お互いの欲しいモノを与え合うだけ
それだけでいいんだ



ベットの軋む音

指先から舌で辿って二の腕、腋の下
胸の突起を愛撫してる指先ごところがすように
舐め回すと仰け反って悲鳴を漏らす

太腿に滑った感触、
先走りをたらたらと溢れさせながら勃ち上がって
更なる刺激を、待ち侘びている
括れから根元までゆるゆる擦るだけで
一層あまい悲鳴で名前を呼ばれる


「…んんぁ…かずっ…んふっ…か、ずぅ…」

「舐めるね」

「ふっ……えっ?なっ」

実際には舐めたことはないけど
同じ造りで大抵の男はツボだって同じだろうから
歯があたらないようくちびるで触れる。
吸い付いて舐め上げで掌でやんわりと握り込んで
追い立てるように責めていくと
すぐに吐き出したいも涙ながらに訴えてきた。



「イイよ、出しちゃいな。
風呂場でもイキたそうだったもんね」

「…ん、かず…う…ぁ、ああ…っも、出ちゃう」


先端の鈴口がピクリと息づく様を見て限界が
近づく気配を知り、くちびるで包み込むように
噴射する精子を受けとめる体勢になる。



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