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ビタミン剤

第43章 オッカムの剃刀


Nside


「ねぇねぇ
あれって翔ちゃんからかずが貰ったんでしょ?
なんでうちの洗面台に置いてあるの?」


全裸でリビングにやって来た相葉さんは
前を隠しもしないで飛び込んで来るからこっちが
びっくりしてしまう。

下着で覆われる箇所に愛し合った痕がかなり
残してる事にもまだ気がついてないんだろうなあ

こんなところまで愛しく思えるんだ。


「さっき誓約書にたっぷりサインしたでしょ。
だからあれはここで毎朝使うんだから
その為に置いてあるんだよ。
雅紀、もしかしてまだサイン足りないの?」

「えっ?
あの、勘違いならゴメンねっ…
もしかしてっ…かずここで、一緒に……?」

「…一生大切にするって言ったでしょ」

ウィンクすると耳まで真っ赤にしてる。
いきなりの押し掛け同棲なんて
この勢いがないと絶対に出来ないだろうから
まずは、二宮和也の所有物を置かなきゃ


産まれたままの姿で立ち竦む雅紀を抱きしめて
さっき愛し合った身体を愛でるように優しく
指で辿ってあげる。




フェイクも本命もどっちも

最高の贈り物
一生かけて大切に愛用させて貰うからね

翔さん、ありがとうね
あ、ついでに大野さんもね。


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