テキストサイズ

ビタミン剤

第44章 エピテーゼ



「兄さん、これはいじめ過ぎだわ
可哀想に。ほら潤、浴衣に着替えような」



今夜のパーティーの為にって思ってやったことを
苛め過ぎだって翔ちゃんに諭されちまった…




いやいや、
翔ちゃんはまだ潤の本性を知らないから


潤を俺に凭れかからせてニノから受け取った
浴衣をひろげてみると
赤紫色に銀糸で縦縞の仕立ての浴衣、朱色の帯が
粋な着こなしをする潤を演出してくれるだろう。



翔ちゃんが潤のサマーニットを脱がせかけて
息を飲んでる。
潤の上半身のボンテージの拘束の飾りを見て
さすがに、目を見開いて驚きを隠せずにいた。



「潤っおまえマジもんかよぉ」

「…んふ…やぁ…見ないで…智…やだぁ」

「フフ、よく似合ってるでしょ。
潤は、こういう風にされるとますます嬉しくて
興奮しちゃうんだよな」

「潤くん、キレイ…
汗ばんだ肌がきらきら光ってとってもきれいだよ。」




さすがは和だな。
言葉の選び方が繊細で優しいから潤の頬が
あざやかに色づいてる。

浴衣を羽織らせてもらって和の手で潤のパンツを
降ろされてさっき車内で脱がせたから
下着を履いてない潤の下半身の状態を見て
そっと耳許でささやいてる。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ