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そんな楽しそうな4人を美羽は見ていた。


「いいな、あの4人は。」


隣にいた恵美香に話しかける。


「そうだねぇ。でもみんないい人だよぉ」



美羽たちからみると、人気者の西華と陸上部のエース海斗、お嬢様で美人の詩穂、可愛くて誰にでも優しい慧は羨みの対象だった。



とりわけ自分をいじめから救ってくれた西華のことを美羽は好きでいつも西華と共にいる詩穂の事が気に食わなかった。



偏差値の高いこの学校に死に物狂いで入ったのも西華と一緒にいたかったからなのに…！



こんなの中学生の時と変わらないっ…



「ねぇ、美羽。大丈夫だよ。今度美羽の誕生日パーティー、西華ちゃん来てくれるって言ってたじゃない」


恵美香な目がぱっちりしていて顔も可愛いが、ぶりっ子の毛が入っていることがネックだ。


「その時恵美香が詩穂ちゃんと西華ちゃんを引き離すから、西華ちゃんをとっちゃえ！」


恵美香と美羽は親友で、美羽が西華を好きであることも打ち明けていた。



ただただ美羽は西華を独占したかったのだ。