
創造の双子。リメイク版
第2章 記念日デート
次の日、天気予報は的中し土砂降りの雨。
雷が落ちると西華と慧は感電の危険があるので学校は休みだった。
「なぁ、詩穂。」
パンにかぶりつきながら海斗は言った
「なぁに?」
いつもより静かな昼休みだ。
「お前らどこまでいったの」
「…!!ゲホッゲホッ!」
「うわぁ!大丈夫?詩穂、ごめん」
慌ててお茶を差し出す
「う、ごめん、大丈夫!っていうかいきなり何よ?!」
「いや…俺らまだっていうか…今度で付き合って3年目だし。もういいかなって」
「あはははっ!海斗可愛い♪これは西華に報告だわ!」
その後に目を輝かせながら冗談よ、と言う。
…きっと言われるな、これは。
「うん、でもまだうちら高一だしね。別に急ぐもんでもないんじゃない?お互い忙しいわけだし。」
「…そうだな…で、詩穂たちはどこまで?」
「やっ…もう!それが聞きたかったのね?ええ、海斗が思ってる通りですよっ!」
そう言い捨てると詩穂はふわふわの猫気をなびかせてどこかに行ってしまった。
…くそー、先に越された!
こういうのは競い合うものじゃない。それはわかっていてもつい思ってしまう。
最近西華が急に可愛くなった気がする。
抱きしめたときに感じる髪の匂いやキスをしたときに出る小さな喘ぎ声とか、
もうたまらなくなってベッドに押し倒してめちゃくちゃにして
俺のことしか考えられないようにしてやりたい…
一度事に及んだことはあるのだがその時は未遂だった。
そのせいもあり海斗の淫らな想像は大きくなるばかりだった。
