
創造の双子。リメイク版
第1章 人物紹介
お昼になって、b,cクラスから慧と海斗がやって来た。
詩穂、海斗、慧、西華でお昼ご飯を食べるのは知り合った幼稚園の時から常だった。
現在ではシート状の栄養食品の開発により食事、というものはほとんど消えてしまったため
ご飯を4人で囲んで食べる様は異様なものだった。
「ねえちゃん、学校間に合った?」
お茶を飲みながら慧が尋ねる
「間に合いましたよーだ!娘一人ほっといてみんな出かけるってちょっとひどいわ」
わざとらしくすねてみる
「ねえちゃん昨日寝るの遅かったからほっといてあげたの。優しさだよぅ」
むーやっぱり慧可愛いなぁ!
慧には詩穂がいるけど中3の時からファンクラブは存在する。同様に詩穂にもファンクラブはある。
「西華は夜なにしてたの?」
何気なく詩穂がきく。
「あ…うん…えと…」
顔を赤らめる西華を見た慧が代わりに答える
「ねえちゃん服選んでたんだよ。こんど海斗とデートするからー!って。記念日デートなんでしょ?」
「ひぇぇぇ!バカバカ慧!言わないでってば!」
恥ずかしさで顔があつい
もはや食べているものの味がしない
「ありがとう詩穂…そんなタコみたいに真っ赤で可愛い君が好きさ...!!」
キメ顔で海斗がそう言うと笑いがわっと起こる。
…わたしこの3人が好き…ずっとみんなで一緒にいたい… そう西華は思った。
