
創造の双子。リメイク版
第2章 記念日デート
「『ねえちゃん、夜服選んでたんだよ。海斗とデートするからーって。』って慧言ってたけど、ほんと?」
部活が終わり、二人で帰ろうと海斗を待っていた西華の背中から
不意に声がする。
「...う、うるさいなぁ…誰だって服位選ぶでしょっ?」
部活終わりの海斗からはギャツビーのいい匂いがする。
「記念日デート、どこ行こうか?行きいところある?」
「ネズミーランドとか!」
西華はベンチに置いていたバックを肩にかけて立ち上がる。
「ネズミーランドかぁ...遊園地っていうと慧カップルとダブルデートした時のこと思い出すなぁ…」
「うん、楽しかったよね。またダブルデートしたいね。」
「はは…でも今回は二人でいたいなぁ」
「え?あぁ…うん!あた、あたしも!///」
「顔赤…くらいけどわかるわ!んな照れんなよ」
「照れてませんー残念!ネズミーランド行きたい!」
「わかった。タコちゃんのためにも調べとくよ。泊まりでいいよな?」
最後の言葉にまた顔が赤くなる。
海斗の前では顔はずーっとあつい気がする。
「なーにがタコちゃんじゃー!そんなこと言ったら吸盤で張り付いて離れてやらないんだから!」
「ははははは!うん、離れないで」
西華の家に着いたのに気付た海斗はぎゅと西華を抱きしめた。
西華の体はちょっとでも力を入れると折れてしまいそうなくらい細くて柔らかい。
高校に入ってから短く揃えられた西華の短い髪を撫でながら海斗は体を少し離して軽くキスをした。
「…じゃ、また明日、寝坊助さん♩」
「あ!もうっ!明日はちゃんと起きるもん!」
西華が家に入るのを見て海斗は自分の家路に着いた。
