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光を探して

第1章 パパがいなかった頃


物心がついたのは4歳の時。


幼稚園の友達にはパパがいるのにわたしにはいない。
双子のお兄ちゃんの秋に聞いてみた。

「何で莉心のお家にはパパおらんの?」

「分からん。」

秋は大好きなトミカで遊びながら言った。
秋はそこまで気にしてなさそうだった。


「何で莉心のお家にはパパおらんの?」

「ママだけやったら嫌?」

ママに聞いたら悲しそうな顔されたからもう聞かないことにした。
ママだけがいればいいや。

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