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きみがすき

第2章 *イチ*



午後の予定まで時間があるから、それまでの時間を使って、デスクで二宮と会議の資料を見直す。


うん。ちゃんと理解できてる。抜けもないし、さすがだね。

「そう、大丈夫だね。ちゃんとできてるよ。」と、二宮を見る。

ありがとうございます。と少し耳を赤くして答える二宮。なにこれ、可愛くないか。

「ここが変更になったから、明日までにこれとこれは相手方に連絡しておこう。二宮に任せて良い?」


二「はい!」とフレッシュな返事。

「若いっていいねー。」とほっこりする。

二「なに、おじーちゃんみたいなこと言ってるんですか。」と呆れ顔のニノ。

「茶がうまいねー。」と湯呑みで飲むふりをする。


ぷっと、ニノがこらえきれず吹き出した。
ニ「今一瞬、大野さんの周りに、縁側が見えましたよ。」

「え、俺の演技力スゴくない?」とドヤ顔をし、笑わせないで下さい。と苦しむニノを見て満足する。


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