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きみがすき

第12章 *ジュウイチ*

*二宮*




櫻井さんが言っていた“無自覚のたらし”“無駄な色気”
そう、まさにそれ。

特に大野さんへ恋愛的な好意が無い俺だって、あの綺麗な瞳で見つめられて、あの無垢な笑顔を向けられて、ヤバいと思った事が何度かある。

そう、危ういのだ。
自覚無しに色気を大売り出し、年中感謝祭的な感じで大サービスされたらたまったもんじゃない。

そう思うと気持ちを自覚させてしまった方が、矛先がすきな人、つまり相葉さんへのみ注がれるのではないか。


………。

それはそれで、面白そ…

松「かず。また悪い顔になってる。」

おっと、いけないいけない。


実際、相葉さんはどう思ったんだろうか。
腕掴まれてあんな色気を間近に放たれて何も感じなかったのかな。

ただあの人も、大野さんに負けず劣らずガチの天然。
マフラーも何を思って貸したんだか。



にしても、まさか大野さんが相葉さんをねぇ
何が起こるかわかんないね。

憧れの人が、長年の友達をすきになる。
ちょっぴり相葉さんに嫉妬しちゃうのは、潤くんに内緒(笑)。
それだけ大野さんを尊敬してるってことで。


上手くいくといいな。


大野さんなら相葉さんのこと大切にしてくれると思うんだ。ねぇ潤くん。

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