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きみがすき

第12章 *ジュウイチ*

*大野*




翔くんいわく“人をすきになったことがない”俺は、恋愛に関して、ちょーニブと言われても仕方がない…のか?


……

でも……


すきなひとができたよ。俺。

なんでだろ?

あっという間にすきになってた。

気がついたら、すきになってた。

初恋?ってことになるんかな?

この年でか(笑)

恥ずかしいな…。でも…すげー嬉しい。




ちょっとトイレ。とニノが席を立つ。

松潤と二人きり。

松「…あの…、ほんとにすいませんでした。」
そう言って頭を下げた。


「…え?」

松「嫌な思いさせてしまって…」


「ううん!俺を思ってしてくれたことでしょ。だからもう気にしないで。頭あげてよ。」

俺の言葉に頭をあげ、強ばってた顔が緩む。


「それに…、謝らなくちゃいけないのは俺の方。」


松「え?」

「初めてこのお店に来たとき、俺…ニノに抱きついたって。ニノにも松潤にも悪いことしたなって。ほんとにごめんね。」

相葉ちゃんにマフラーを返すのも目的だったけど、松潤に謝りたいとずっと思っていた。


松「…あー、謝るも何も、まだ俺達付き合って無かったし。」

「でも、嫌な思いさせたでしょ?
俺、酔うと誰でも抱き付いたりしちゃうみたいで…」

松「まぁ…うん。

てか、その奇行は治せないんすか?」



奇行とな。

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