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きみがすき

第3章 *ニ*



「二宮くん。今日は突然誘ってごめんね。予定とか大丈夫だった?」と声をかけると、サラダを食べようとしていた二宮くんと目が合う。

ニ「いえ、予定は無かったので全然大丈夫です。もともと大野さんと飲みに行きたいなって思ってたところだったので。」と少し遠慮がちに話す。


そっか。と智くんが戻ってきて話が途中になるのもなっと思い、
「智くんさ、最近様子変じゃない?」と自分で言っといて脈絡ないなっと心の中で、苦笑い。

ニ「え?!」と俺を見た二宮くんの顔で、それは確信に変わる。

やっぱりね。と二宮くんに笑いかける。
後輩にも心配かけちゃって。どうしたの智くん。

打ち合わせで俺の顔を見たときの表情。あれ?と思って飲みに誘って正解だったな。
本人はいつも通りにしてるつもりだろうけど、明らかにテンション高いし、俺のことは聞かないでってオーラが出てる。

二「あの、ホントに今日の今日なんですけど、ほんの少し目が腫れてるのかなって朝思って、いつも以上にぼーっとしてるし、それで気になって、飲みに誘おうと思ってたんです。」と俺の目をしっかりと見て話す。




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