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きみがすき

第3章 *ニ*

*二宮*




櫻井さんに、大野さんのことを聞かれて、自分でも驚くくらい、大野さんのことを心配していたんだなと気がついた。
今日会ったばかりだけど、櫻井さんなら、大野さんのこと、どうにかしてくれるんじゃないかって、俺にできないことがきっとできるんだ。と思った。

そんな俺の気持ちがわかったのか
櫻「智くんのこと、心配してくれてありがとう。任せて。」と優しく笑った。
ほうっと肺に溜まっていた空気を吐き出した。




ちょうど話が終わった時、
大「トイレもスゴいおしゃれだったよ。」と大野さんがふらふらと帰ってきた。
俺は立ち上がり、大野さんを奥の席へ通す。


櫻井さんはどうするんだろう。今日、話をするんだよね?
俺が聞いてても良いのだろうか?もしかして邪魔だったかな?と、ぐるぐる考えてた。

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