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きみがすき

第7章 *ロク*

*二宮*




…え?

「えー?!!!!

櫻井さん!結婚するんですか?!」

今日一の大声が出てしまった。

櫻井さんと大野さんが、
目を大きくして俺を見る。

櫻「おぉ、びっくりしたぁ。
そんなに驚くこと?
もう結婚しててもおかしくない歳だよ?俺。」
櫻井さんが、困ったように笑う。


「だ、だって、櫻井さんは…」
あ…、と思い口を閉じた。

だって、櫻井さんは大野さんのことが…。

…俺の勘違い?


櫻「『だって』なにー?
俺が結婚しちゃ駄目なの?」
と、今度は意地悪そうに笑う。

「あ、いや。え…と、
その、この間、三人で飲んだとき、
大野さんが櫻井さんのこと
『女の子とっかえひっかえ』って言ってたので、
まさか、結婚するような方がいるとは
思わなくて、すいません。」

うまく誤魔化せたかな…?。


大「…くふふ」

俺の隣で下を向いてる人。
笑いを堪えてるけど、
漏れてますよ。大野さん。

櫻「ひっでー。智くんが
有らぬこと言うからー。」
と、大野さんの肩をバシッと叩く。

大「事実でしょ。」
あははっ、と楽しそうに笑う大野さん。


大野さんは…驚いてないから、
知ってたのかな?

そりゃそうか。仲良いもんね。


二人のじゃれあいが落ち着くと、

櫻「まぁ、この歳でペアリングって
どうかと思うけどね。」
と左手に光るシンプルなリングを
複雑そうな顔で見る。

「彼女さんの希望ですか?」

櫻「んー。まぁ言い出したのは、あっちだけど、
お互いに?
お互いのために?かな。」

お互いのため?
意味がわからず、首を傾げる。


そんな俺を見て、くすっと笑い、
櫻「お互い、もうこれ以上
遊ばないようにってね。

所謂、首輪かな。」



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