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魔王「勇者討伐の旅に出る」

第3章 隊商

商人「…麓の村での奇妙な三人組に会ったけど」

用心棒「…彼らですか」

商人「ああ…。なんだ用心棒、あの若者たちに見覚えでもあるのかい?」

用心棒「…あの中の一人は、昨年王国であった剣術大会の優勝者ですよ」

商人「!」

用心棒「名前は失念したが、腰に下げていたあの曲刀とほおの傷は間違い無く…」

用心棒「なぜあんな辺境の地で、王国の兵士や魔術師なんかと居たのかまでは知りませんがね」

用心棒「第二王子が視察にいらっしゃるような剣術大会だ。大方取り立てられて大出世、王国の極秘任務でも任せられてあんな雪国ふんだりまで来ていたのでしょう」

商人「……」

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