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第2章 ピュアな世界
声に出していたかもしれない
すぐにその子は店の中へ戻って行った。
…自然と足が、その方向へ動く
ペットショップとすぐ隣に動物病院。
その通りの中でそこそこの面積を占めている。
オレは何も考えずに店へと足を踏入れる。
『良かったね~ハナちゃん。またね』
『~~ありがとうね』
『お気をつけて~』
店の中で従業員とお客のやりとりが聞こる。
…ペットショップじゃなくて
ペットホテルか?ここ。
飼い犬を抱えた中年女性が
奥から出てきて店を出た。
そして、その奥にいる女に目を止めた。
客を見送った女…。
〃あ…〃
見間違えじゃなかった。
あのアイって子だ。
『いらっしゃい』
直後、太い男の声に振り向く。
オレとそう変わらないデカい男が立っていた。
白衣を着ているその男は…オレの少し…
そこそこ年上だろうか。
身体はオレよりややガッチリしていて
なんだか貫禄があった。
『どんな子お探しで?』
『いや…つい入ってしまって。病院ですか?』
『病院もやってるよ。こっちは
ブリーダーハウス。どうぞ見てって下さい』
ニカッと笑って促された。
店の中の犬や猫よりオレは
どうしても奥の女に目が行ってしまって
キョロキョロしつつも一点をみていた。
仔犬を抱いて何やら世話をしている。
オレは思いきってオッサンに聞いた。
『彼女…も獣医なんですか?』
ん?とオッサンがオレの方に顔を向けたとき
『そーたさぁーん。やっぱりモコ
オナカおかしいですー!』
仔犬を抱えて大きな声でオッサンを呼ぶ。
『彼女は獣医じゃないよ。
なってほしいくらいだがね。
気になることはなんでも彼女に聞いて。
優秀なブリーダーだから。
~ちょっとすみません!』
ニカッとオッサンがまた笑う。
ブリーダー…か。
『そーたさんってばっ!!!』
しびれを切らした彼女がとんできた。
が、オレを見つけて一瞬固まった。
客がいることに気づかなかったんだろう。
ハッとしてすぐに頭を下げて来た。
『ご…ごめんなさいっ!』
『すみませんね ;』
オッサンも苦笑いして謝ってくれた。
『いえいえ…』
顔をあげた彼女は
ようやくオレをみてもう一度固まった。
『えっ…』
『…』
オレの方が無言になってしまった。
二度びっくりってヤツか。
すぐにその子は店の中へ戻って行った。
…自然と足が、その方向へ動く
ペットショップとすぐ隣に動物病院。
その通りの中でそこそこの面積を占めている。
オレは何も考えずに店へと足を踏入れる。
『良かったね~ハナちゃん。またね』
『~~ありがとうね』
『お気をつけて~』
店の中で従業員とお客のやりとりが聞こる。
…ペットショップじゃなくて
ペットホテルか?ここ。
飼い犬を抱えた中年女性が
奥から出てきて店を出た。
そして、その奥にいる女に目を止めた。
客を見送った女…。
〃あ…〃
見間違えじゃなかった。
あのアイって子だ。
『いらっしゃい』
直後、太い男の声に振り向く。
オレとそう変わらないデカい男が立っていた。
白衣を着ているその男は…オレの少し…
そこそこ年上だろうか。
身体はオレよりややガッチリしていて
なんだか貫禄があった。
『どんな子お探しで?』
『いや…つい入ってしまって。病院ですか?』
『病院もやってるよ。こっちは
ブリーダーハウス。どうぞ見てって下さい』
ニカッと笑って促された。
店の中の犬や猫よりオレは
どうしても奥の女に目が行ってしまって
キョロキョロしつつも一点をみていた。
仔犬を抱いて何やら世話をしている。
オレは思いきってオッサンに聞いた。
『彼女…も獣医なんですか?』
ん?とオッサンがオレの方に顔を向けたとき
『そーたさぁーん。やっぱりモコ
オナカおかしいですー!』
仔犬を抱えて大きな声でオッサンを呼ぶ。
『彼女は獣医じゃないよ。
なってほしいくらいだがね。
気になることはなんでも彼女に聞いて。
優秀なブリーダーだから。
~ちょっとすみません!』
ニカッとオッサンがまた笑う。
ブリーダー…か。
『そーたさんってばっ!!!』
しびれを切らした彼女がとんできた。
が、オレを見つけて一瞬固まった。
客がいることに気づかなかったんだろう。
ハッとしてすぐに頭を下げて来た。
『ご…ごめんなさいっ!』
『すみませんね ;』
オッサンも苦笑いして謝ってくれた。
『いえいえ…』
顔をあげた彼女は
ようやくオレをみてもう一度固まった。
『えっ…』
『…』
オレの方が無言になってしまった。
二度びっくりってヤツか。
