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第2章 ピュアな世界
『いや…急患に続いてスタッフまで
本当に申し訳ないっ…!』
ソウタさんがオレに向かって深々と頭を下げる
スタッフ…アイのことか
ワケはわかんないがこの人も大変だったハズだ
何も怒りなど湧かない
『いえ…本当にそれは。それより彼女…』
『あぁ、大丈夫だよ。よくあることだか
じきに気が付くさ』
『よく?…どこか悪いんですか?ソレ…何の…』
床に転げた注射器を指して聞く
『いや…その、そういうんじゃ
貧血だから要は』
『貧血…』
気のせいだろうか
なにかをはぐらかされた気がした
『ソレって…犬用とかでは…』
『ん、"動物用"の薬ってないんだよ。量や濃度の調整で"使えるようにして"使う物だから
人に使うのはとりわけ問題ない…まぁわざわざ
動物病院で治療はしないけどね(笑)』
…そりゃそうだろ!
ニカッという顔につられて
オレも少し苦笑いする
『ちなみにコレはブドウ糖とか鉄…
まぁ栄養剤だから心配はない』
貧血…は本当みたいだった
『ところで、えーと…その』
『?……滝川です』
『滝川クン!~本当にすまなかったね
御詫びと言ったらなんなんだが
一緒に食事でもどうかな?ごちそうさせてくれ』
『え…でも』
『時間も時間だし、迷惑でなければだが』
時計をみると昼の1時半をまわっている
…腹が減って家を出てきた事を今更思い出してた
よく喋るソウタさんに少し流される感じになる
『迷惑なんてそんな
でも…あの子具合悪いんじゃ』
『一時的なものだし、すぐに目を覚ますから
むしろ食べさせないといけないからね!』
けっこー…ゴーインな男だな…?この人
『はぁ…』
『~…血が見れない子なんだよ』
『え…?』
『いるだろ?注射ギライとか色々。~…で
さっきの急患で無理矢理オペに入れたから。
看護士がいなくてね今日。いや~焦った~…(笑)
まぁ色々"アレ"だけど~…~…』
アレって何だ…所々煙に巻くなよ
…ホントよく喋るオッサンだ
て言うか
とんでもねーやつだなこの男?!
アブナイ男に見えてきたぞ?
コイツ ドSか?血見れないやつ…てか仮にも素人に手術手伝わせて気絶させるとか…ナシだろう?!
内心ドン引きながらテキトーに受け答えする
あの子…こんなやつとよく平気で仕事して…
いや、平気じゃないから倒れたのか
勝手に自分を納得させていた
本当に申し訳ないっ…!』
ソウタさんがオレに向かって深々と頭を下げる
スタッフ…アイのことか
ワケはわかんないがこの人も大変だったハズだ
何も怒りなど湧かない
『いえ…本当にそれは。それより彼女…』
『あぁ、大丈夫だよ。よくあることだか
じきに気が付くさ』
『よく?…どこか悪いんですか?ソレ…何の…』
床に転げた注射器を指して聞く
『いや…その、そういうんじゃ
貧血だから要は』
『貧血…』
気のせいだろうか
なにかをはぐらかされた気がした
『ソレって…犬用とかでは…』
『ん、"動物用"の薬ってないんだよ。量や濃度の調整で"使えるようにして"使う物だから
人に使うのはとりわけ問題ない…まぁわざわざ
動物病院で治療はしないけどね(笑)』
…そりゃそうだろ!
ニカッという顔につられて
オレも少し苦笑いする
『ちなみにコレはブドウ糖とか鉄…
まぁ栄養剤だから心配はない』
貧血…は本当みたいだった
『ところで、えーと…その』
『?……滝川です』
『滝川クン!~本当にすまなかったね
御詫びと言ったらなんなんだが
一緒に食事でもどうかな?ごちそうさせてくれ』
『え…でも』
『時間も時間だし、迷惑でなければだが』
時計をみると昼の1時半をまわっている
…腹が減って家を出てきた事を今更思い出してた
よく喋るソウタさんに少し流される感じになる
『迷惑なんてそんな
でも…あの子具合悪いんじゃ』
『一時的なものだし、すぐに目を覚ますから
むしろ食べさせないといけないからね!』
けっこー…ゴーインな男だな…?この人
『はぁ…』
『~…血が見れない子なんだよ』
『え…?』
『いるだろ?注射ギライとか色々。~…で
さっきの急患で無理矢理オペに入れたから。
看護士がいなくてね今日。いや~焦った~…(笑)
まぁ色々"アレ"だけど~…~…』
アレって何だ…所々煙に巻くなよ
…ホントよく喋るオッサンだ
て言うか
とんでもねーやつだなこの男?!
アブナイ男に見えてきたぞ?
コイツ ドSか?血見れないやつ…てか仮にも素人に手術手伝わせて気絶させるとか…ナシだろう?!
内心ドン引きながらテキトーに受け答えする
あの子…こんなやつとよく平気で仕事して…
いや、平気じゃないから倒れたのか
勝手に自分を納得させていた
