
Best name
第2章 ピュアな世界
そうしていると足音が聞こえた
『おぅ。気がついたか』
『そー…た…さん』
少しよろけながらアイが歩いてくる
顔色が戻っていたので少し安心した
ソウタさんが水を差し出す
『アイ…水を』
『すみませんでした…』
ソウタさんを遮って突然アイが頭を下げた
絞りだすような声で謝罪する
『アイ…』
『取り乱してちゃんと指示も聞かずに
すみません』
オレは呆然として横からみている
アイは頭をあげようとしない
『アイ…顔上げなさい』
ソウタさんに背中をトントンとされて
ようやく顔を上げる
泣いているかと思いきや口を真一文字に結んで
悔しそうな…泣くのを堪えているようにも見える顔でソウタさんをみている
…オレに…気づいていない
やはり少し表情が乏しい
『アイ…何言ってるんだ
アイはよくやってくれたよ
そのお陰で無事に済んだんだ
無理を言って、無茶をさせたのは僕だ
謝るのは僕の方だ』
『…』
アイが首を横に振る
おっとりした口調で諭すソウタさん
…やっぱオレ、コイツ苦手かも
『アイ、ありがとう。怒鳴られながら
良く頑張ったね。偉かったよ』
~~なんだぁ?この雰囲気はよ…?
オレすっかり存在消されてねぇ?二人に…!
なんだか見せつけられてるような
ミョ~な雰囲気に首筋がかゆくなる
この二人、まさか…な
いや、さすがにないだろ…!?
…一人モヤモヤした
『アイ身体は…もう動けるのか?』
『ハイ…』
『じゃぁこの話はおしまい!食事にいこう』
"ね!"というように
ソウタさんがオレに目線を送る
『あ…』
アイがようやくオレに気付く
…何かと忘れ去られる日だなっ!…チクショー
『……どうして…』
『どうしてもこうしてもない!
お客さんに迷惑かけたんだ!
もう了承得ているから彼と先に行ってなさい
というかアイ!お前のお友達なんだろう?』
『…ビリーヴですか?』
アイが少しため息まじりに
店らしき名前を口にする
『ソウタさんは…』
『少し片してから行くから
二人とも先に食べてて~…』
『片付けなら私が…』
『いいから!業務命令だ!』
『~…ハイ』
アイがチラリとオレをみて一緒に病院を出た
『体…平気?』
声をかけて、そっとアイに手を差し出した
『歩ける。平気』
さいですか~…
手を引っ込めて彼女の後ろをついていく
すぐそばの路地に入っていく
『おぅ。気がついたか』
『そー…た…さん』
少しよろけながらアイが歩いてくる
顔色が戻っていたので少し安心した
ソウタさんが水を差し出す
『アイ…水を』
『すみませんでした…』
ソウタさんを遮って突然アイが頭を下げた
絞りだすような声で謝罪する
『アイ…』
『取り乱してちゃんと指示も聞かずに
すみません』
オレは呆然として横からみている
アイは頭をあげようとしない
『アイ…顔上げなさい』
ソウタさんに背中をトントンとされて
ようやく顔を上げる
泣いているかと思いきや口を真一文字に結んで
悔しそうな…泣くのを堪えているようにも見える顔でソウタさんをみている
…オレに…気づいていない
やはり少し表情が乏しい
『アイ…何言ってるんだ
アイはよくやってくれたよ
そのお陰で無事に済んだんだ
無理を言って、無茶をさせたのは僕だ
謝るのは僕の方だ』
『…』
アイが首を横に振る
おっとりした口調で諭すソウタさん
…やっぱオレ、コイツ苦手かも
『アイ、ありがとう。怒鳴られながら
良く頑張ったね。偉かったよ』
~~なんだぁ?この雰囲気はよ…?
オレすっかり存在消されてねぇ?二人に…!
なんだか見せつけられてるような
ミョ~な雰囲気に首筋がかゆくなる
この二人、まさか…な
いや、さすがにないだろ…!?
…一人モヤモヤした
『アイ身体は…もう動けるのか?』
『ハイ…』
『じゃぁこの話はおしまい!食事にいこう』
"ね!"というように
ソウタさんがオレに目線を送る
『あ…』
アイがようやくオレに気付く
…何かと忘れ去られる日だなっ!…チクショー
『……どうして…』
『どうしてもこうしてもない!
お客さんに迷惑かけたんだ!
もう了承得ているから彼と先に行ってなさい
というかアイ!お前のお友達なんだろう?』
『…ビリーヴですか?』
アイが少しため息まじりに
店らしき名前を口にする
『ソウタさんは…』
『少し片してから行くから
二人とも先に食べてて~…』
『片付けなら私が…』
『いいから!業務命令だ!』
『~…ハイ』
アイがチラリとオレをみて一緒に病院を出た
『体…平気?』
声をかけて、そっとアイに手を差し出した
『歩ける。平気』
さいですか~…
手を引っ込めて彼女の後ろをついていく
すぐそばの路地に入っていく
