テキストサイズ

Best name

第1章 舞い降りた君

オトナの対応だ。

と言うか本当に
少しオモシロイもんをみた気がしたから。


目の前の女は…
ぶっちゃけ上手に男に甘えるタイプだろう。


対してブアイソに立ち去った女は…
ある種キモチイイくらいバカ正直なタイプだ。


まぁ…仕事となると
話は変わってくるかもしれないが。


『~…あたしの友達なんですよあのコ』

『え?』


ミカが切り出す。
どうやらあのアイって子は
ミカが手伝いで呼んだらしい。


『~~素材悪くないからね~
チョット別の刺激を与えて
楽しませてみよーと思ったんだけど…』

『別の刺激?』



『ん…色があるのに色を出さないっていうかな
アイは~』


…オレはミカのその一言が
なぜかずーーっと引っかかった。

ミカもかなり酔ってきている。
元々デカそうな声がさらにトーンアップして。

対してオレは
何故だかすっかり酔いがさめていく。

置かれた状況がめんどくさくなってきた。
〃オアイソを〃…とミカに言いかけた時

カツカツカツ…足音と共に
オレの目線には…また黒のミニスカート。

スッと…アイが細い腕で
何かをオレに差し出した。…無言でだが。


『?』

手にはおしぼりらしきものがあった。
相変わらず無表情だが、アイは目線で
オレの濡れたパンツの膝を差した。


『あぁ…ありがと…っ』

咄嗟のことに目をシパシパさせてしまった。
なんかダサいなオレ。

と言うか…この子…気づいていたのか。
あの去り際の一瞬で?


おしぼりを受け取ると
ぬれたのと乾いたのと2つあった。


『…ワルイね。上がりだったんだろ?』


とっさにアイと話す。
と言うかオレしか言葉を発してないけどな。


『…いいの』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ