
Best name
第32章 最高の名前
自慢の彼女から
自慢の奥さんになったアイル。
パスポートに記載されている
自分の名前を
何度も見てはニコリと微笑む。
『この名前が一番いい。
これは私の・・・一番良い…〃最高の名前〃
さいごの・・・名前』
アイルは
そう言ってくれた
幸せそうに微笑んで。
オレも・・・そう思う
アイルがずっと
生涯そう思っていてくれたら良い
アイルの実の両親
とくに、母親の方だが
そのまま完全関係良好…とはいかず
長い時を要していたが、変化が訪れた
少しずつ
母親に歩み寄ろうとしていたアイル
時々、手紙を書いたりしていたが
返事は一度もなかったそうだ…。
ところが、報告がてら
アイルが送った結婚式の写真…
これに遂に、返事がきたのだ。
『結婚おめでとう。幸せにね。
ずっと、ずっと
アイルの幸せを願っている』
初めて母親に認められた
母親からの初めての祝福は
アイルの心にも
大きな変化をもたらした事だろう
アイルは大きな何かを成し遂げた
というように喜んでいた
不器用な母親・・・不器用な母娘
双方が歩み寄りはじめた今
この先、時間をかけて
その距離を縮めていくことになる
そして今、オレとアイルは
オレたちと…変わらぬ周りの人達は
一人一人が輝き、助け合って
誰一人欠けても成り立たない
大きな力を持ったチームのように…
家族のように…つよい絆で繋がっている。
『コンチワ~…ぁ、アイルは?』
週末、オレはいつものように
アイルを迎えに店に顔をだした
『あれ?…アイツまたか!?
マナミぃ~!!
止めろって言ったろうにっ!』
『とめたわよ!~え~~…いつの間に
まったくあの子~…もぉ~ハイハイ
連れ戻してくるわよ』
『あぁ…っ
マナさんオレ…!オレ、行きます』
オレはすっかり慣れたアイルの散歩コースを
辿ってアイルを捜した
『アイル~~!』
『…?…あ、リョウキ♪』
〃あ、リョウキ❤〃…じゃねーよっ!💧
変わらない
反則な笑顔で振り向くのは…
お腹が・・・少し
ふっくらとしてきたアイル。
アイルのお腹には
オレとアイルの〃宝もの〃が…
〃新しい命〃が宿っていた
自慢の奥さんになったアイル。
パスポートに記載されている
自分の名前を
何度も見てはニコリと微笑む。
『この名前が一番いい。
これは私の・・・一番良い…〃最高の名前〃
さいごの・・・名前』
アイルは
そう言ってくれた
幸せそうに微笑んで。
オレも・・・そう思う
アイルがずっと
生涯そう思っていてくれたら良い
アイルの実の両親
とくに、母親の方だが
そのまま完全関係良好…とはいかず
長い時を要していたが、変化が訪れた
少しずつ
母親に歩み寄ろうとしていたアイル
時々、手紙を書いたりしていたが
返事は一度もなかったそうだ…。
ところが、報告がてら
アイルが送った結婚式の写真…
これに遂に、返事がきたのだ。
『結婚おめでとう。幸せにね。
ずっと、ずっと
アイルの幸せを願っている』
初めて母親に認められた
母親からの初めての祝福は
アイルの心にも
大きな変化をもたらした事だろう
アイルは大きな何かを成し遂げた
というように喜んでいた
不器用な母親・・・不器用な母娘
双方が歩み寄りはじめた今
この先、時間をかけて
その距離を縮めていくことになる
そして今、オレとアイルは
オレたちと…変わらぬ周りの人達は
一人一人が輝き、助け合って
誰一人欠けても成り立たない
大きな力を持ったチームのように…
家族のように…つよい絆で繋がっている。
『コンチワ~…ぁ、アイルは?』
週末、オレはいつものように
アイルを迎えに店に顔をだした
『あれ?…アイツまたか!?
マナミぃ~!!
止めろって言ったろうにっ!』
『とめたわよ!~え~~…いつの間に
まったくあの子~…もぉ~ハイハイ
連れ戻してくるわよ』
『あぁ…っ
マナさんオレ…!オレ、行きます』
オレはすっかり慣れたアイルの散歩コースを
辿ってアイルを捜した
『アイル~~!』
『…?…あ、リョウキ♪』
〃あ、リョウキ❤〃…じゃねーよっ!💧
変わらない
反則な笑顔で振り向くのは…
お腹が・・・少し
ふっくらとしてきたアイル。
アイルのお腹には
オレとアイルの〃宝もの〃が…
〃新しい命〃が宿っていた
