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Best name

第32章 最高の名前

数ヶ月して
体調もだいぶ安定してきて何よりだ




……だが?






『~リョウキ♪……じゃねーよ!
散歩はやめろって言ってんだろーが!
ホラ…よこせっ』



ママになる準備に加え
仕事も変わらず頑張るアイルに

少々たじたじなオレであった



アイルからリードを引ったくるように取ると
マロンにルナにモコのトリオが
不満気にオレを見上げる


なんてったって初めてのことだ
オレも心配でならないワケで…



『ふふ、もぉ~相変わらず
心配症だなぁリョウキは。
もう安定期だし
これくらいの運動した方がいいの』


『そりゃ…そうかもだけどよ~…って
じゃなくて!今日、健診だろ?!』



それで迎え来たんだった…(苦笑)



『あっ…いっけない、どうしよっ?!』



『~~ったく、頼むぜ~💧
病院…電話しといたから・・・行くぞ?』


『う…うん💧ありがと…』


アイルの手をひいて、来た道を折り返す




『ゆっくり…歩けよ』


『うん…。ね、リョウキ?
どっちがいい?・・・男の子と女の子』





『ん……どっちでも~…かな
もう・・・わかる頃か』


『ふふっ…、うん
でも…〃楽しみ〃に、しようかな。
~~ぁ…あのね……あと…ね』



アイルが何やらモジモジ……。



『ん~?』


『なんか……もしかして…というか

どうやら・・・〃ふたり〃

いるみたいなんだよね・・・〃ココ〃』





『い…?』





ふたり……?


とは…???




『いつも背中むけてて~…
性別判らないのはもちろん
ソレはもしや?…って話に

まだ一応確定じゃないけど…
今日こそわかるかなぁ、なんて

いつも…ピッタリ重なってて…映らなくて
わかんなかったのかも…って』






『えぇええええぇえ"っっ!?』



〃マジかよっ!?〃





『…び…びっくり…』



びっくり…どころでは…っ



『そ…そんなコトってありえんのかっ?💧』




今・・・一体…何ヵ月だと?!

てか…この時代にっ…んな事…?



『~~ごく…ごく稀に…らしいけど
ふたごちゃんピッタリくっついて
重なってると、ある程度大きくなって
やっとわかることもって……すっごく
稀にだけど…って』




幸せと驚きと……また幸せとで


オレたちは忙しかった

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