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文車に乗せた

第1章 硝子

一樹の言葉は、とても聡明なにおいを放っていた。

その辺の田舎のヤンキーなんかには、絶対感じられないような、品のある知性が一樹にはあった。

私は先に、自らに彼氏がいることは伝えた。
でも一樹は、それから毎日、メールをくれた。
しつこくない程度に、うまい距離感を保ちながら。

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