夢、魅せる。
第2章 奏多と私。
「かすみ、時間あるか?」
「うん。何か用?」
「あぁ、ちょっと」
支度ができたから、私は奏多についていくことにした。指と指を絡ませて手を繋ぐ。通りを彩る紅葉を見ながら歩く。
私の水揚げが終わってから約一ヶ月。遊女としての地位が上がりつつある私。昼も夜も忙しくて、なかなか休息の時間がとれなかったけれど、ちょうどこの日、珍しく休むことができた。
そんな折角の休みに何処へ行くのだろう。
「奏多、何処へ行くの?」
「はぁ?…何処でもいいだろ」
はぁ?じゃないわよ。私だって疲れてるんだから。手首をぐっと引っ掴まれて、早歩きで歩く。彼の歩幅が大きいだけかもしれない。もう少しゆっくり歩いて。
「ん、ここ」
「…え、奏多…ここって、」
「うん。何か用?」
「あぁ、ちょっと」
支度ができたから、私は奏多についていくことにした。指と指を絡ませて手を繋ぐ。通りを彩る紅葉を見ながら歩く。
私の水揚げが終わってから約一ヶ月。遊女としての地位が上がりつつある私。昼も夜も忙しくて、なかなか休息の時間がとれなかったけれど、ちょうどこの日、珍しく休むことができた。
そんな折角の休みに何処へ行くのだろう。
「奏多、何処へ行くの?」
「はぁ?…何処でもいいだろ」
はぁ?じゃないわよ。私だって疲れてるんだから。手首をぐっと引っ掴まれて、早歩きで歩く。彼の歩幅が大きいだけかもしれない。もう少しゆっくり歩いて。
「ん、ここ」
「…え、奏多…ここって、」