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大型犬との同居

第5章 ~初夜の交尾~

「出て行くって何で!?」

「言葉通りです…。
これ以上、小太郎さんに迷惑かけれないし、俺の問題に巻き込みたくありません…。」

大喜君の目から、涙が零れていた。

「そんな、迷惑なんて―――――」

「現に、迷惑がかかってるじゃないですかッ!!」

「ッ…。」

声を荒らげながら言う大喜君。

「俺を庇った事で危害が加わって、あちこち怪我したり痣が出来てたり、痛みが続く程の暴力を受けたじゃないですかッ!
俺と関わったばかりにッ…。」

「大喜君、きみを庇ったのは僕の意志でした事だから…。」

それでも、首を横に振る大喜君。

「大喜君、お願いだから出て行くなんて言わないで…。」

「それは出来ません…。
今日まで、面倒見てもらった分のお金はいつになるかわかりませんが、いつか必ず返しに行きます…。」

そう言い、立ち上がる大喜君の腕を僕は掴んで止める。

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