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スノードロップ

第3章 好きになってくれますか?

氷の解けた緑茶をひとくち飲む。

ユウくんは
なんにも言わないわたしを
見つめる。


わたしが思っているより
ユウくんはおとななんだ。



「雪那」

名前を呼ばれて、びくっとした。



「わ…忘れるから、今の…」


顔も見られずに言ったら、
ちょうどまたLINEがきて、
おしりのポケットのスマホが鳴る。


ユウくんの表情が
冷たくなったのがわかった。



「…お前さ、
すぐ男作るぐらいなら
なんでオレに好きだとか言うの」


「え?」


「ムカつくんだけど」


「きゃ…」


立ち上がったユウくんは
わたしをベッドに押し倒し、
馬乗りになった。

怖くなり、丸くなろうとしたら
腕を押さえつけられる。



「こんな薄いの着んなよ」

ノースリーブの隙間から
手を入れられて、
柔らかな丸みを揉みくちゃにされた。

シーツを噛み、それを耐えていると、
噛んでいたシーツを外されて、
優しい舌が入ってくる。



キスって、こんなの?


こんなに奥まで入ってくるんだ。



ユウくんが顔をしかめて
わたしの舌を吸ってる。




「ふ…うんっ…」


脳までとろけそうになってきて
えっちな声が出た途端
ユウくんが唇を離した。

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