恋と秘密と幼なじみ
第7章 戸惑いと決心の振り子時計
一般的常識に照らし合わせれば、やはり二十歳の大学生が十二歳の女子中学一年生と付き合うのは正常ではない。
デートなどしようものなら一時間もしないうちに職質されるレベルだろう。
もちろん互いの親が知り合い同士な訳だし、身の潔白を証明することは出来る。
しかし実際には恋人な訳だし、捕まるに値することまでしてしまっていた。
(援交とかそういう疚しいことをしてるわけじゃないしっ!)
そう自分に言い聞かせるものの、法の下ではどう扱われるのかまでは怖くて調べる気にもなれなかった。
「祥吾君っ!」
駅からの帰り道、下校途中の陽姫と出くわした。
陽姫は友達数名といたが、何も気にした様子もなく笑顔で手を振ってくる。
「お、おう! ひめちゃん、今帰り?」
逆に祥吾の方は若干身構えてしまう。
デートなどしようものなら一時間もしないうちに職質されるレベルだろう。
もちろん互いの親が知り合い同士な訳だし、身の潔白を証明することは出来る。
しかし実際には恋人な訳だし、捕まるに値することまでしてしまっていた。
(援交とかそういう疚しいことをしてるわけじゃないしっ!)
そう自分に言い聞かせるものの、法の下ではどう扱われるのかまでは怖くて調べる気にもなれなかった。
「祥吾君っ!」
駅からの帰り道、下校途中の陽姫と出くわした。
陽姫は友達数名といたが、何も気にした様子もなく笑顔で手を振ってくる。
「お、おう! ひめちゃん、今帰り?」
逆に祥吾の方は若干身構えてしまう。