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恋と秘密と幼なじみ

第7章 戸惑いと決心の振り子時計

「さっきの子が--」
「うん。親友のほのかちゃん。可愛いでしょ?」
「あ、うん……」

訊きたかったのは睨んできた男の方だったが、陽姫の方はそんな話を祥吾にしたことさえも忘れたかのようだった。

「あ、でも浮気したら赦さないからね?」
「するかよ、ンなもん」

ただ言いたかっただけのようで、陽姫はおかしそうに微笑むだけだった。

「んで、さっき睨んできてたのが、前言ってたひめちゃんに気のありそうな奴?」
「ん? ああ、鬼澤君のこと? なに、祥吾君やきもち妬いてるの?」
「ばーか。あんなガキ相手になるか」
「でもモテるんだよ、鬼澤君」
「へー? まあ確かにモテそうな感じだな」

幼さは残っているが、凛々しい顔立ちは確かに整っていた。
それに少し気が強そうな感じは思春期女子の受けもいいだろう。

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