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恋と秘密と幼なじみ

第7章 戸惑いと決心の振り子時計

「ま、私は祥吾君一筋だけどね?」

祥吾のリアクションが気になったのか、陽姫はフォローのように付け加える。

「ありがと」
「何その言い方? 俺もだよ、とか言うとこじゃない?」

照れたり拗ねたり、笑ったり怒ったり。

思春期の女の子は忙しい。

その全てが可愛くて、キスをしたくなる。

あと家まで二分半くらい。
それまでは何とか堪えようと、祥吾はこみ上げてくる愛しさをぎゅっと胸の奥に押し込めていた。

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