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恋と秘密と幼なじみ

第7章 戸惑いと決心の振り子時計

あどけないからこそ、その穢れた口許が妖しい魅力を引き立たせる。

美しさに吸い込まれるように、手のひらをそっと少女の柔らかなほっぺたに添えた。
この弾力のある柔らかさは、この年頃だけの女の子だけが持つ特別な感触である。

「愛してるよ、ひめちゃん……」
「うん……ふへっ、恥い……」

真剣に向き合うと照れ臭いのか、擽ったそうに笑い、ちょんっとついばむようなキスをしてくれた。

「今日こそは……ね?」

未遂に終わった前回のことを思い出し、苦笑いを浮かべた。

「ごめん。実は嘘をついてた」
「へ? うそ?」
「うちの親、今日は遅くないんだ」
「えーっ!?」
「ひめちゃんとキスがしたくて、うちに連れ込む嘘をついちゃった」
「なにそれー!」
「それにさ、会う度にえっちなことしたくないんだ」

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