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「あ、うん……それはわかるかも……」

陽姫も共感して頷く。

「だよね。なんかそればっかみたいなの嫌だよね」
「うん。キスだけとか、ぎゅーってするだけとか……そういうのもうれしい」

小さいことであっても想いが同じであったことが
嬉しくて、胸がときめいた。

「あともう一個、嘘ついてた」
「なに？」
「本当はやきもち妬いてた、鬼澤君とやらに。ほんの少しだけだけど」

正直に言うと、陽姫は嬉しそうに目を細めてにまーっと笑う。

「そーなんだ……へぇー……」
「何そのにまにました顔」
「別にー。祥吾君もそういうのあるんだって……なんか可愛いなーって」
「あるよ、そりゃ。ひめちゃんからしてみたら大人に見えるだろうけど、俺もまだまだガキだしな」