テキストサイズ

恋と秘密と幼なじみ

第8章 夏の足音

「もし俺たちの関係がバレちゃったらもう二度と逢えないかもしれないんだぞ?」
「そんなことっ……分かってるし……」

ぷいっと顔を逸らし、いじけてみせる。

「俺だってもっとひめちゃんといちゃつきたいよ。けど秘密は守っていかないと」
「……うん」

一時の感情より二人の関係を大切にしてくれることは嬉しかった。

窓からは午後の陽射しが射し込み、外の景色は熱気で少しぼやけてるようにも見えた。

夏はもうすぐそこなんだと、そんなことを感じていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ