恋と秘密と幼なじみ
第8章 夏の足音
「まあ、確かに長いよな……チャンスがあれば言うから、とりあえず今のとこは高校卒業ってことで」
「むーっ……」
これ以上説得しても無駄と判断した陽姫は納得してないものの、反論をやめた。
友達にも言えない。親には絶対秘密。
仕方がないとはいえ、少し息が詰まりそうだった。
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港開港祭は熱い陽射しにもかかわらず賑わっていた。
緩いTシャツにタンクトップの重ね着で、ショートパンツにニーソックスを穿いた陽姫はすれ違う人が振り返るほど可愛かった。
しかし彼女の意識は大好きな祥吾だけに向いており、周囲の視線など気にも留めていない。
「なんか結構大規模なんだねー」
「そうだな。昔はもっとショボかった気がするんだけどなぁ……開港祭なんて何年振りだ」
知り合いとどこで出くわすか分からないため、二人は手を繋がずに歩く。
「むーっ……」
これ以上説得しても無駄と判断した陽姫は納得してないものの、反論をやめた。
友達にも言えない。親には絶対秘密。
仕方がないとはいえ、少し息が詰まりそうだった。
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港開港祭は熱い陽射しにもかかわらず賑わっていた。
緩いTシャツにタンクトップの重ね着で、ショートパンツにニーソックスを穿いた陽姫はすれ違う人が振り返るほど可愛かった。
しかし彼女の意識は大好きな祥吾だけに向いており、周囲の視線など気にも留めていない。
「なんか結構大規模なんだねー」
「そうだな。昔はもっとショボかった気がするんだけどなぁ……開港祭なんて何年振りだ」
知り合いとどこで出くわすか分からないため、二人は手を繋がずに歩く。