恋と秘密と幼なじみ
第8章 夏の足音
「ただいまー」と一応声を掛けたのは親がいないことを確認するためだった。
陽姫と祥吾が出掛ける為、陽姫の両親もデートに出掛けることになっていたからだ。
陽姫の両親はいつもでも仲がよく、時折こうして二人で映画に行ったりショッピングに出掛けたりする。
「暑かったねー。お茶入れてくる」
自室に入った陽姫は少しベッドに座ったあと、立ち上がる。
「お茶よりも」
「きゃっ!?」
手首を取られ、そのままベッドに押し倒されてしまう。
「ぎゅってしてたいな、俺は」
「……私も」
二人はお互いの背中に腕を回して強く引き寄せあった。
「あー……落ち着く」
「落ち着くの!? 私はドキドキするんだけどっ……」
恋人同士で抱き合っても感じることはまちまちだ。
陽姫と祥吾が出掛ける為、陽姫の両親もデートに出掛けることになっていたからだ。
陽姫の両親はいつもでも仲がよく、時折こうして二人で映画に行ったりショッピングに出掛けたりする。
「暑かったねー。お茶入れてくる」
自室に入った陽姫は少しベッドに座ったあと、立ち上がる。
「お茶よりも」
「きゃっ!?」
手首を取られ、そのままベッドに押し倒されてしまう。
「ぎゅってしてたいな、俺は」
「……私も」
二人はお互いの背中に腕を回して強く引き寄せあった。
「あー……落ち着く」
「落ち着くの!? 私はドキドキするんだけどっ……」
恋人同士で抱き合っても感じることはまちまちだ。