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「ッッッ……ひっ……ああああっ！」
「ひめちゃんっ」

貫かれた痛みで思わず叫んでしまうと、祥吾は慌てて抱き締めてくれた。
何かにしがみつきたくて、陽姫も彼の身体に腕を巻き付ける。

無意識で爪まで立ててしまっていたが、祥吾は何も言わずに抱き締め返してくれた。

そしてそのまま落ち着くまで二人はぴったりと吸い付くように抱き締め合ったまま、動きを止めていた。

「祥吾君と……一つになれた……うれしい……ありがとう」
「俺も、嬉しいよ……」

涙で濡れた陽姫と、汗で濡れた祥吾は疲労の浮かぶ笑顔で唇を合わせていた。

ズキンズキンと鋭い痛みから、鈍くて熱の籠もる痛みに代わっていった。