恋と秘密と幼なじみ
第8章 夏の足音
二人は繋がったまま、動きを止めて互いの鼓動を聞いていた。
とくんとくんと脈打つ祥吾の音を感じていると、心がじんわりと温まるようだった。
しかし--
「動かないの?」
動画で見たことのあるセックスは、もっと激しく動いていた。
「いきなりそんなことまではしないよ」
「そうなの?」
「今ひめちゃんの身体は俺が入ってきたことでびっくりしてる。そんな時に身体を動かしたら擦れて痛くて大変なことになるから」
あくまで優しく、髪を撫でながら囁かれる。
「私のことを気遣ってくれるのは嬉しいんだけど……」
思い描いていたものと違い、戸惑いと満ち足りないものを感じる。
「これって、セックス……じゃない気が……」
「馬鹿だな。セックスに正しいも正しくないもないよ」
「でも祥吾君気持ちよくないでしょ、これじゃ……?」
子供だからといって満足させられないというのは痛いより嫌だった。
とくんとくんと脈打つ祥吾の音を感じていると、心がじんわりと温まるようだった。
しかし--
「動かないの?」
動画で見たことのあるセックスは、もっと激しく動いていた。
「いきなりそんなことまではしないよ」
「そうなの?」
「今ひめちゃんの身体は俺が入ってきたことでびっくりしてる。そんな時に身体を動かしたら擦れて痛くて大変なことになるから」
あくまで優しく、髪を撫でながら囁かれる。
「私のことを気遣ってくれるのは嬉しいんだけど……」
思い描いていたものと違い、戸惑いと満ち足りないものを感じる。
「これって、セックス……じゃない気が……」
「馬鹿だな。セックスに正しいも正しくないもないよ」
「でも祥吾君気持ちよくないでしょ、これじゃ……?」
子供だからといって満足させられないというのは痛いより嫌だった。